喜左衛門ブログ:President Blog

喜左衛門ブログ:President Blog

2014年4月11日 (金)

生半可な音楽談義

LINEで送る

先週の土曜日の夕方、大阪の中之島のフェスティバルホールに出かけました。
今日は、井上道義さんの大阪フィルハーモニー交響楽団の「首席指揮者 就任披露演奏会」です。
20140405_174158.jpg
地下鉄の肥後橋駅の看板です。

大フィルは、昔、フェスティバルホール(朝日ビル)を本拠地にしていましたが、建替え後の新ホールに帰ってきて、指揮者も新しく井上道義さんを起用しました。

お馴染みの大阪フェスティアルタワーです。
20140405_143715.jpg
このビルの37階のレストラン「ラフェットひらまつ」にて、ツカキの宝石・毛皮展を、数回、開催させて頂いています。

 

大勢のファンが続々とお越しになっています。
20140405_143807.jpg
20140405_194010.jpg

 

あれっ、井上道義がお出迎え?
20140405_144205.jpg
実は、タペストリーですが、なんかおふざけですね。

 

今日の演奏は、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲を神尾真由子さんが演奏します。
20140405_193648.jpg
私の横の招待席に桂小米朝(現・米團治)さんが座ったじゃないですか!
彼は落語家ですが、無類の音楽ファンでモーツアルトの生まれ変わりと公言・・

 

ここから撮影禁止です。
井上道義が大拍手の中で登場です。
20140405_145347.jpg
20140405_194043.jpg
神尾真由子さんの演奏、音楽性もさることながら超絶技法のテクニック、高音域の済んだ音色、うっとりする素晴らしい世界です。

桂小米朝さんが、「前日の彼女の演奏を聴いて、低音域の音のよわさ(かすれ)について、少し感想を彼女に話をしましたが、今日の演奏は低音域が生き返り、甘くせつなくすばらしかった。」と言うのです。 
音痴な私は、桂小米朝さんの優れた音楽感性に吃驚しましたが、その通りで神尾真由子さんの完璧な演奏は際立っていました。
20140407_214754.jpg
桂小米朝さんは、隣の席から感激してブラボーを大声で何度も叫んでいました。

 

いよいよシェスタコービッチの4番です。
20140405_sam.jpg
井上道義は「劇場(激情)の人」って言われますが、シェスタコービッチも、若い時から「恐るべき天才」と言われ、先鋭的な大胆不敵な作曲家でした。
しかし余りの自由奔放さに、時の権力者 恐怖政治のスターリンに嫌われることになったのです。そんな理由で、シェスタコービッチの交響曲第4番(最も過激)は四半世紀も封印されましたが、大フィルの大改革を願う井上道義は就任披露の作品に選んだのでしょうか・・・

まあ、ともかくすごい演奏でした。
大太鼓、シンバルン、大ドラまで登場し、とてつもなく革命的な演奏でした。
演奏後、拍手が鳴りやまず、満席の会場は興奮のるつぼでした。

演奏後、桂小米朝さんと一緒に井上道義の楽屋にお祝いに行きました。
タフなミッキー(道義)も、さすがに今日はお疲れでした。
素晴らしい演奏ありがとう!!

 

後記
井上道義のナマの写真が中々ないので、古いお宝の写真を紹介します。
彼は照れ性で、カメラをむけるとおふざけ顔をするのです。

ナント結婚式の写真です。
50年前のグループサウンドのような人が井上道義、花嫁が家内(真世)の妹の珠世です。
20140406_040845.jpg
髪の毛があるので、信じられない方がおられるでしょうが・・・・
若い時からカッコよかった!!

井上道義の奇行ぶりをチョビット紹介
彼のステージでのサービス精神と奔放さは有名で、バレリーナ志望でしたからステージで突如踊ったり、指揮台から聴衆に話しかけたり、ともかくユニークですよね。
ウチの3人の息子達の幼い時、海水浴で彼のボートに乗せられ、沖のブイに置き去りにされました。(男の子の度胸試しだそうです)
彼のキョーレツな変(ヘン)顔に、孫娘(喜世志の娘)が泣いて引き付けを起こしたり・・・
次男(大二郎)の結婚式では、井上道義が突如ピアノ演奏をしたり・・・
彼の奇行ぶりは、ステージやテレビと同じで、やっぱりヘンなのです。

 

生半可な音楽談義でお目汚しで、お仕舞いまでお付き合い頂きありがとうございました。