喜左衛門ブログ:President Blog

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2015年3月23日 (月)

迫力満点のNY訪問記 2

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早朝、五番街を散歩していると51丁目にセント・パトリック教会がありました。

ここは、全米で最大のカトリック教会で、1858年の定礎があります。
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マンハッタンは万年青春の街ですが、一方、アンティックな街並みになってきましたね。

朝からノムラ・セキュリティ―NY(野村証券)を訪問しました。
1年半前にウォール街のグランドゼロ(世界貿易センタービル跡)辺りから、ミッドタウンに移転しました。
ここはアメリカのノムラの本拠地です。
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「イレブン・セプテンバー」(NY同時テロ)の惨劇から、もう14年もたちます。
ノムラさんは、NYオフィスに2800人のスタッフ(日本人は50人)を有するNYの巨大金融機関です。
株式、債券、為替、などを扱うディーリングルームには、多国籍の社員さんがコンピューターのディスプレイを1人が6台位操りながら働いています。

ノムラ・ビルのVIPルームから望むマッハッタンのハドソン川の風景です。
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ノムラさんは、石油パイプラインなどエネルギーのインフラを組み込んだMLPの新商品開発中です。
モンサントなどの種子・肥料の植物栽培のメジャーに対して、人々はオーガニック(アンチ化学肥料)なヘルシーなライフスタイルに人気・・・マーケットは変化します。
原油安の中、シェルオイルで世界一の産油国になったアメリカのエネルギーの世界戦略を議論しました。

コロンバス・サークルにある「タイムワーナーセンター」に行きました。

入口にテスラ社の電気自動車が展示されており、ニューヨーカーの憧れの的です
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この地下は「ホールフーズ」が大繁盛です。

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ホールフーズが、オーガニック食品(無農薬)、成長ホルモンを使わない食肉、遺伝子組み替えをしない穀物などニューヨーカーのオーガニックブームに乗って大人気です。

5番街の「サックス・フィフス・アベニュー」を見学しました。

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毛皮の売り場です。
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さすがに重厚かつファッションラインが充実です。

婦人服のコレクションは素晴らしい・・・

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東京の伊勢丹の新宿本店のイメージですかね・・・

NYの不動産を案内してもらいました。

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「えらい小さいボロビルだ」って?
そう、5階のレンガ作りで、建築して百年はたちますなあ・・
「アンテックビルだね」って?いやあ、NYはこんなんが沢山あるのです。
もちろん、古くてエレベーターなんてありません。
これで1千万ドル位(12億円)です(@_@;)
50階建てくらいの新しいフツーのビルで、まあ、300億円位はしますね。

数棟の古ビルを地下室から屋上までこってりと検分しました。

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屋上の防水をみるとさすがに築100年で、コテコテに防水樹脂が塗り固めていますね。
マンハッタンは岩盤に上に建ち、地盤強固で地震がありません。
先日、珍しく震度1があったようです。
日本人は全く気が付かず、アメリカ人は腰を抜かして驚いたそうです。
動かないはずの地面が、生まれて初めて動いたのですから・・

NYより北へ車で40分、高級住宅地のウエストチェスターに行きました。

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これらの売り物件(住居中)は、家族が実にフレンドリーに家の中を見せてくれます。
この開放感は日本ではありえないほど、家主は熱心に自宅を見せてくれました。
まあ、1億円位する住宅で、賃貸すると家賃は50万円位だそうです。
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固定資産税が高く、キャップレート(手取り家賃)は、年間利回りが3-4%位のようですね。
会社の投資物件とすると、値上がり益と流動性(すぐに売れる)の魅力は十分にありますが、低い利回りと為替リスクは困りますね。

このウエストチェスターのすぐ近くに「古城のホテル」があるというので泊まりに行きました。

タリータウンの駅から車で10分間ほどです。
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えっ、ヨーロッパの中世の城??ありえない!!
いや、実はNYの大富豪が120年前に建てた邸宅なのです。

「ゼネラル・ハワード・キャロルJr」の肖像画です。
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先祖が南北戦争の将軍(ゼネラル)だそうです。
ジャーナリスト、実業家で巨万の富を築いたようですね。
この邸宅は初期ノルマンスタイルで建築され、毎日、世界の富豪を相手にパーティーをしたのですかね・・
この古城(?)はその後に人手に渡り、学校やホテルになったりして文化財として大事にされています。

中は、豪華かつ簡素で、キャロルさんのリベラルアーツ(知性・教養)を感じさせる本格的作りです。
礼拝堂は、今では結婚式などをしているようです。
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これがベッドルームです(@_@;)
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天蓋がついて昔の王様風ですね。
ロビーです。
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北欧のような雪に閉ざされた風景です。
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最後の夜は、NYらしい奇想天外な古城のホテルで、プライベートな優雅なひと時でした。

後記
NYの古城(?)で宿泊するとは思いもかけずに初めての体験でした。
アメリカの大富豪は桁違いの道楽をするものです。
今回のNYは、プライベートな時間(夜)を、家内(監査役)の趣味に付き合って私のお小遣いを散財しましたが、小生の貧乏性のオンリー・ビジネスでは出来ない新鮮な体験ができました。
ビジネスの成果だけでなく、プライベートな元気・見識を得たような気がしたNY訪問でしたヽ(^o^)丿