喜左衛門ブログ:President Blog

喜左衛門ブログ:President Blog

2015年6月15日 (月)

アートがある"ツカキスクエア"

LINEで送る

ツカキスクエアに入ると名物ワンコが迎えてくれます。

上田順平さんの作品・「埴輪犬(はにわわんこ)」・・小生が勝手に名付けました・・
kb20150615_1.jpg
目は純心で腹の中は空っぽで、お客様は頭を撫でていく方が多いですね。
上田順平氏は1978年生まれで、デコ看板などを手掛けたりし自由奔放な大阪人らしいクリエーターです。
たまに上田順平ファンがツカキのロビーを訪ねてきます。

玄関ロビーの「ポール・ギアマン」の作品
kb20150615_2.jpg
1926年フランス生まれの画家。日本では、ホテルニューオータニの壁画で有名。
鮮やかな色遣いで元気をもらいます。

森田茂(1907-2009年)の「黒川能」(山形県黒山地方の郷土芸能)
kb20150615_3.jpg
森田さんは黒川能に打ち込みこのシリーズで日本芸術院賞をもらい、1993年には文化勲章を受賞されました。

夏らしい軽快な作品。(リトグラフ)
kb20150615_4.jpg
カシニョール(1935年パリ生まれ)のシンボル・帽子の女性はヨットと風景がよくマッチしますね。
彼の日本での人気は、画商タメナガ(為永清司社長)のプロモートの貢献大でしょうね。

夕顔を彫った白磁の花瓶。井上萬二(1929年生まれ)の力作です。
kb20150615_5.jpg
有田の窯元に生まれ、酒井田柿右衛門の弟子となり修行を積みました。
職人の道に飽き足らず、学究肌の萬二は「白磁」を究めて人間国宝(1995年)に認定

色絵・薄墨墨はじき四季花紋花瓶。今泉今右衛門(14代目)作
kb20150615_6.jpg
小生は13代目(人間国宝)のファンで、昔、窯元を訪問しました。
上記は、鍋島の伝統の中で、「雪花(せっか)墨はじき技法」で、次男さんの14代目は、この技法で昨年7月にめでたく人間国宝となりました。(長男さんは窯元の社長さんです)

幹山伝七(六代目)の七宝紋様の花器
kb20150615_7.jpg
伝統の精緻の技・・祥瑞(しょんずい)は伝承者が少なくなりました。
この細かい七宝の柄は、すべて手書きの老練の技で、枯れた深い味わいがあります。
幹山伝七家の代々の作品は皇居の三の宮尚蔵館に収蔵されており、後継者の幹山繁太さんは有望な陶芸家でツカキスクエアにも数点展示しています。

ルネ・ラリック(1860-1985年)の花瓶です。
kb20150615_8.jpg
オパルセント・グラスの作品(乳白色の半透明)です。
1920年頃、芸術と量産(工業化)を果たしたガラス界の巨頭です。
夏にはぴったりの清涼感がありますね。

備前線文大壺。藤原雄(1932-2001年。人間国宝)の作品です。
kb20150615_9.jpg
やや偏壺で面白いフォルムです。
彼は、藤原啓(人間国宝)の長男として生まれ、右目は0,03、左目はほとんど視力がなく、父の下で修業し、棟方志功(1903-1975)らと共に海外で活躍しました。
後年、認められ1996年に人間国宝に選ばれ、早逝。
天才の父と備前焼の伝統の中で苦悩した人間味あふれる陶芸家。
弊社6階のエレベーターホール正面に展示してあり、外人さんが必ず、「ワンダフル!」と称賛される数少ない日本のアーチストの陶芸作品

マルク・シャガールの小品(バイオリン弾きの少年)。
kb20150615_10.jpg
彼(1887-1985年)はロシア生まれのフランス(ユダヤ系)の画家
彼の妻ベラを一途に敬愛した「愛の画家」
フランス文化大臣アンドレ・マルローに頼まれて描いたパリのオペラ座の天井画、シャガール・ブルーといわれるステンドグラスの有名なステファン教会(ドイツ)には、一ぺん行ってみたいものです。
彼の作品はツカキスクエア6階に数点、掛かっています。

日本画家の若手のモダンアーチスト(日本画)の渡辺香織さんの作品です。
kb20150615_11.jpg
少女の背後から赤い折鶴が飛翔しています。
大変な個性とインパクトがあります。

後記1
若手の極並佑(きわなみゆう)の作品で、彼は新境地で人気急上昇です。
kb20150615_12.jpg
ツカキスクエアのシャッターに描いてもらいました。
ニューヨークのハーレムに行くと、シャッターにペンキで沢山のアートが描かれ、そのシャッターが幾つかは永久保存されています。
極並佑は、アクリル絵画で絵の平面性を追求し作品で、ツカキスクエアの1階、6階や、タカノハスクエア(ファーストキャビンの1階の通路)に展示しています。

後記2
京都ロータリークラブ「なごみ」フォトコンテスト 最優秀賞
kb20150615_13.jpg
・・・パパだーいすき・・・撮影・塚本有紀子
被写体はお馴染みの塚本大二郎部長とその一家であります。
(京都ホテルオークラの2階に展示中)