喜左衛門ブログ:President Blog

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2017年2月20日 (月)

同じ轍(てつ)を踏む

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近江商人がもっとも嫌う言葉は、「同じ轍(てつ、わだち)を踏む」

塚本喜左衛門(慶応3年に創業、小生の曽祖父)

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昔、近江商人が呉服の反物を運ぶ時、「大八車」に荷を積み、前から引く番頭と後から推す丁稚で長距離の商いをしていました。

舗装のない時代で、雨天で道がヌカルミになると、車輪の通り跡が削られて窪み、轍(わだち)ができます。

場合により、そのくぼ地に車輪がはまると抜け出るのに苦労をしました。

雨天の日、深い轍(わだち)の穴に陥ると、番頭は丁稚らとずぶ濡れになり悪戦苦闘でヘトヘトになり、そこから抜け出ていきました。

大八車の先棒を担ぐ番頭は、雨天の日など、轍を踏まぬように細心の進路を取りました。

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先祖の子孫への訓えに・・・

人の商売をなぞる(人の通ったあとを行く)ことは重要だが、他人の商売には多くの落とし穴があり、他人と同じことをしていると、大概は倒産して消えていく。

「同じ轍(わだち)を踏む」のは、過ちのもと・・・

女、酒の失敗の原因は、大概、「友は、類を呼ぶ」のことわざ通り、悪友が原因になる場合が多いようです。

早朝から明星を大空に見ながら、先人は、てんびん棒を担いで、全国をまわり、夜は星明りで夜道を急いだといいます。

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かくして大福帳、金銭出入り帳、当座帳など帳面(管理)をしっかりして強い組織を作っていきました。
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●ところがです・・・

バレンタインデー(2月14日)の真昼間、私は出張前に社員食堂に急いで行こうとして階段を踏み外し、あっという間に、身体が宙に舞い、後頭部からドサッと落下しました。

あえなく救急車で日赤病院に搬送され、後頭部を9針縫合しました。

まだ、目がクルクル(@_@)と回っているのに、医者より、「これ以上、治療はないので今日は帰宅してください」と宣言されました。

えっ、無茶な! 入院さしてえなぁ・・・

ベッドから這うように立ち上がり、あっ、立てた!

打撲とむち打ち症を辛抱して、無事、タクシーで帰りました。

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同じ轍を踏む・・

実は、2月9日(木)に東京からバッグ3個(20キロ)をもって帰宅中に転倒してケガをしました・・・若くもないのに、横着な事をするとケガをするよぉ・・・

2月14日(火)に、社内で階段をスキップして降りていて踏み外しこの体たらく・・

どうも「同じ轍(てつ)」を踏んでいるようです。

特に今回の転落事故は、先祖の訓えのように轍(わだち)抜け出るのに、少し時間がかかるかも知れませんね(>_<)

生活習慣を慎み、自重して励むようにご先祖が警鐘をガンガンと鳴らしておられます。

1回目の鞭、さらに2回目の先祖の鞭は目から火花が飛びました。

ご先祖様、ありがとうございます<(_ _)>

本日・月曜日から元気で通常通り出社しております。

皆さまのおかげで、大感謝ですヽ(^。^)ノ