喜左衛門ブログ:President Blog

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2017年3月31日 (金)

楽しい京の町衆の「はんなり嶋臺塾」(しまだいじゅく)

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今夜は、京都の御池通り(烏丸通り東入ル)にある「嶋臺」(しまだい、新字では島台)で楽しい塾がありました。
「嶋臺」の建物は、明治16年(1883年)に建てられた登録文化財で、元造り酒屋さんです。(京都・登文会のメンバーさんです)

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「嶋臺塾」は京の町衆を相手に、京都大学・地球環境学堂が主催する塾で、もう38回も続いています。
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「地球環境学堂」は地球環境の視点で学部・専門領域を越え研究者が集うフォーラムです。
小生夫婦は「嶋臺塾」の初めの頃より町衆の一人としてお仲間に入れて頂いてい

本日のテーマは「働くということ」です。
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吉田山の京大と京町屋の住人との交流があるのは、京都らしい風情ですね(^O^)

ローカルジャーナリスト、田中輝美さんの講演「地域で働くということ」

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島根県の「自虐ネタ」
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・私立大学が無い島根県(国立と県立大学だけだそうです・・)
・全国47番目に有名な県(東京では、島根と鳥取との区別は判らないそうです・・)
田中講師は、島根県出身の美人で愛嬌たっぷりで笑いの絶えない話でした。
無名の島根が今や、「住みたい県」のナンバー3位にランクインしました。
(ちなみに1位は長野県、2位は山梨県だそうです)
田中講師は「大学と町衆が、こんな古い酒屋(嶋臺)で木の腰掛けに座って話ができる伝統って京都は本当に素晴らしい・・・」と言われ、京都人は照れておりました。

次は、京都大学の准教授の浅利美鈴先生の講演「環境をテーマに働くということ」
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環境をテーマにした就職フェアを開催しましたが京大生は大企業志向で学生は集まらず。

でもフェアがヒマな分だけ農業分野など出展社の交流が進んだそうです。ヽ(^。^)ノよかった、よかった・・・

パネルディスカッション、
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東京一極集中が進み都会人の疎外感が深まり、一方、人間味豊かなローカルの現状はとても面白く、ローカル賛美の話で盛り上がりました。
AI(人工知能)が進むと、間違いを犯しやすい「人間」が排除されたり、単純な知識労働者は失業したり、AIは「ひとの働き(仕事)を奪う」という真剣な議論になりました。

会場の町衆と講師のやりとりで盛り上がりました。
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会場には40人ほどの町衆が熱心に集まり、講演後は講師の下に皆が集まりました。
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実に楽しいひとときでした。
会場には旧知の方も多く、大学の先輩の二宮さん・高橋さんも出席され、両先輩監視のもと小生は居眠りもせず、真剣に聞いておりました。(@_@;)

嶋臺は、もともと酒造業ですから井戸は神聖な存在です。
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山から切ってきたような大きな立派な生け花です。
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京都大学の先生方、嶋臺のご主人様、町衆の方々、ありがとうございました<(_ _)>