真夏のセミナー、２０年間、通いました。

ＩＦＩ（ファッション人材育成機構）のエグゼクティブセミナーが東京のホテルニューオータニで開催されました。

ＩＦＩの学長は一橋大学の看板教授（国際戦略研究科の科長）の一條和生先生です。
先生はＩＭＤ（スイスの世界的なビジネススクールの教授でもあります）

今回のセミナーの参加者は百貨店の役員、専門店、アパレルなどの経営者３３名です。
永年のセミナー仲間の（左から）畑岡さん、岡崎さんです。

畑岡さんは福井県の機屋さんでエルメスなどへ輸出しています。
岡崎さんはファミリア（子供服メーカー）の社長です。
古いセミナー仲間で再会してがっちり握手をしました。

ＡＩ（人工知能）がテーマです、
ＩＢＭのワトソンはアルファ碁でプロ棋士に連勝しています。

講師のＩＢＭの樋口正也氏は京大卒で体育会系のノリでワトソン・マーケッティング事業部長です。

すっかり仲良しになりました。

講師の中里唯馬さんは素晴らしい才能に恵まれたクリエーターです。

彫刻家の父と彫金家の母をもち極めてユニークに成長し、自分で欧州のデザインにあこがれ飛び出し、アントワープ王立アカデミーで学び、パリのオートクチュール界に認められた新進気鋭の大物です。

ファッション業界の大物がそろうセミナーで全員、魅了されました。

夜の参加者交流会・・・
これが実に楽しいひとときで、これを目当てに参加される人もあります。
小生は２０回連続参加の奇人（？）で、中締めの大役を仰せつかりました。

１本締めの代わりに、「明日も頑張るぞぉ！！」・・と万歳三唱をしました。

夜はぐっすり休み明日に備えましょう。

早朝の散歩は、ホテルニューオータニの庭園です。

皇居に近く静かですね。
このホテルは紀尾井町にあります・・・徳川紀州・尾張・井伊の「紀・尾・井」です。
ここは我らの郷里の近江の殿様、井伊直弼（なおすけ）の藩邸跡です。
すぐ近くが警視庁の桜田門です。桜田門外の変で殿様は討ち死・・・

朝の講義は、無印良品の金井会長です。

創立者の堤清二氏とデザイナーの田中光一氏です。

西武グループの創業者の堤康次郎氏は近江の出身です。
堤清二氏はブルジュアで、東大の全共闘の闘志、小説家でとても複雑系の人物です。
小生の質問、「堤清二氏のような複雑怪奇な人間から、なぜ無印良品のようなシンプルな企業が生まれ、その志が結晶化して今日まで続いたのか？」
金井会長、「堤オーナーは、理解不能なカリスマで我々はとても苦悩した」と苦労話がありました。
金井会長の静かな語り口は、無印良品の世界観を示唆するものでした。