喜左衛門ブログ:President Blog

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2018年10月19日 (金)

昔ながらの温泉郷、湯河原に行ってきました。

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日曜日、かながわ登文会(登録文化財所有者の会)の湯河原のイベントに参加しました。
湯河原は神奈川県の海辺で最も西にある町で、行基も称えたという歴史のある温泉で万葉集にも登場します。(西暦700年ごろ)
文豪の湯治場としても有名で、夏目漱石、島崎藤村、芥川龍之介、谷崎潤一郎などが長逗留して執筆活動をしました。
登録文化財の藤田屋旅館(創業明治15年)です。

「京都・登文会の会長、塚本喜左衛門です」と名乗ると女将が旅館を案内してくれました。
“京都”と“キザエモン“という響きは、アピール力が多少あります。(^_-)-☆
・・・先祖の名前がドザエモンでなくてよかった(^_^;)・・・

玄関・・緒方挙(俳優)の書と絵です。

「字に愛嬌があり、挿し絵が可愛いですね」って言ったら、挿し絵は後日、緒方挙が描き入れてくれたそうです。

温泉がコンコンと湧く池

大正時代の風情がある部屋・・・文豪が好んだそうです

珍しい昔の人車(馬の代わりに人間が推す車)

東郷平八郎元帥(日露戦争での日本海海戦の司令官)の揮毫

日露戦争の終戦後、傷痍軍人の傷をいやすために湯河原には多くの兵隊が逗留したようです。
その名残もあり、湯河原ではいまだに元軍人の同窓会があるそうです。

風情のあるサロン

ヒノキの豪壮な露天風呂

湯質は熱海よりもさっぱりとして非常にあたりのいい湯です。
アトピーや皮膚にやさしくお肌がすべすべになる日本一の湯だそうです。

湯河原の海辺・・・サーフィンをする若者が沢山います。

海辺に銀河館があります。

ロンドンから来た設計士コンドル(1852-1920年)の昭和初期の作品です。

旧・東京帝室博物館(東京国立博物館の前身)の西洋館を移築したそうです。


銀河館のオーナー、今田美奈子先生(洋菓子の権威)の建物にまつわる話

かながわ登文会の懇談会


かながわ登文会は着々と文化財保護の活動が進んでいます。
神奈川県庁や建築士会との協力関係が非常にスムーズです・
今回は、京都(小生と家内)と大阪の登文会も参加です。

大阪登文会の青山事務局長

かながわ登文会からの話

神奈川県庁は、大磯は明治の元勲や吉田茂邸などの名士の邸宅を整備して、文化・観光資源にしたいようですね・・

今田さんのお父様のご趣味がよく出ています(^O^)
緞通が素敵!

インド更紗に大島紬が板戸に貼っている!!

二宮尊徳の絵・・・今田先生の先祖らしいですね

湯河原は、とても懐(ふところ)の深い町で長い歴史と文化人を魅了した風情を感じるところです。
熱海から車ですぐですから、是非、お出ましください。