喜左衛門ブログ:President Blog

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2018年11月21日 (水)

中国企業家が訪日研修する理由は・・・

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中国企業家が月に2~3回程度、弊社に「三方よし講座」に来社されます。
中国のビジネススクールが主催するMBAコース(経営修士、社会人大学院)で学ぶ若手の経営者です。
彼らの訪問先は、京都の稲盛和夫さん(京セラ)のアメーバ経営、松下幸之助さんのPHPなどが人気です。
東京のソニーさん、ソフトバンクさんも定番で、名古屋のトヨタさんも訪問先の必須ですね。

◆この日も、京都のツカキスクエアにお越しを頂きました。

日本的経営の源流「三方よし」講座は、”売り手よし、買い手よし、世間よし”の話です。
研修グループ(20-30人)で来社され年間700人位の中国人経営者が来社されます。
日本と共通の価値観(漢字文化、仏教、儒教)を有する東アジアの企業家は、特に共感度が強いですね。
ディスカッションが多く、2時間半―3時間に及びます。

「家訓」タイムは、中国企業家の信念、家訓、社是などを漢字でホワイトボードにご自身で書いて頂き、皆で議論をします。

これは大いに盛り上がります。
日本の家訓も論語の一節が多く、日中共通するところですね。

◆弊社の役員室(史料室)も人気スポットで、家訓や掛け軸、先祖やOBの写真が沢山あり、外国人も判り易い展示になっています。

中国の方は、ツーショットの写真を所望される方が多く、小生はちょっとした人気ものです!(^^)!

◆北京のファミリービジネスの出版社(経営塾)が、多くの会員を引率されてきました。
中国の各省、業種、年齢は様々です。
「近江商人の三代の図」の掛け軸の前で、中国の主宰者と一緒に・・

立派な書の贈呈を受けました。(厚徳戴物)

◆この日は、マレーシアから36名が来社されました。
マレーシアは、人口3200万人、そのうちマレー人が70%、中国人25%、インド人が5%位だそうです。
上海に本社がある中国系企業のマレーシア支店の人達が訪問され、1週間をかけて日本を研修で廻られるそうです。
日本語&中国語での「三方よし講座」です。

華僑(在マレーシアの中国人)の結束は強く、大したものです。
50年くらい前は、マレーシアで中国語が禁止されたり、お祭りや服装が規制されたり受難の時が続いたそうです。
しかし、中国語、漢字、儒教などの郷里の文化はしっかり残り強く受け継がれました。。
近江商人も、日本全国、世界各地へ出かけ定住しながら、強烈な生活文化(早寝早起き、倹約など)を維持しながら、周囲に溶け込んで行きました。
近江商人の歴史、独特の生活文化、金銭感覚に共感される中国の商人が、弊社へお越しを頂ける原因かも知れません。
鋭い意見が飛びます。

玄関で記念撮影です。

私は、NPO三方よし研究所の理事長として、三方よしを世界へ、若い人へ広めていきたく思います。ヽ(^。^)ノ