喜左衛門ブログ:President Blog

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2019年12月18日 (水)

滋賀県は文化財の宝庫。

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先週の土曜日の午後、近江の五個荘山本町で文化財の会合がありました。
創業303年、近江商人の先人である小泉重助さんのお屋敷で開かれました。
近江商人博物館での「小泉重助展」のポスターです。

小泉グループは大阪が本社で、小泉(繊維商社)、小泉産業(電機メーカー)、小泉成器(電機商社)からなる大きな立派な会社です。

広大な小泉重助家のお屋敷を訪問し、若奥様(中央のきものの美人)の説明です。

昔ながらのおくどさんです。

ニワトリのかごです。むかし農家の庭にはニワトリが飼育されており、2-3羽のトリにかごがかぶせられていました。庭での放し飼い・・・

客人があるとニワトリを捻ってトリ鍋で振る舞いましたね!(^^)!
これは実に旨かった(^^)

“川戸”です。川から水を屋敷内に引き込み、この水辺で鍋・釜をタワシで洗っていました。
川と屋敷の間に板の戸(=川戸)をして、家の中で鯉(食用)を飼っていました。

小泉重助家の玄関から座敷へのたたずまいです。

立派な前栽です。

屋敷内をご案内頂きました。

先々代のお嫁入のお仕度だそうです。

先々代の重助さん

昔の蓄音機

第2次大戦、そして焼け野原の戦後を生き抜いた小泉産業(照明器具メーカー、学習机)

3代目重助さん(1903年、25歳で重助を襲名)

邸内は小泉家の創業精神をあふれた近江商人の生き様、小泉グループの303年間の歩みが実に生き生きと展示されています。
小泉家の丁稚の教育(寺子屋のようですね)

立派な庭園が広がります。

企業博物館は世の中に沢山ありますが、地域(五個荘山本町)が人を育て、会社(小泉)が商人を育て、世の中の役に立つ不屈の精神を培った道場の303年の感動の歴史を体感できます。また、伝統的家屋に似合う照明器具の開発もされ(小泉産業さん)、生きた実験室でもあります。
素晴らしい生きた文化遺産ですね。!(^^)!

いよいよ会合が始まりました。

竹平楼のお膳を前にして乾杯

竹平楼は明治天皇が2回も御幸された滋賀の名料理屋です。

小泉陽助さんご夫妻は作陶活動をしておられ、小泉重助家の一角に陶芸の窯があります。
注目の陶芸作家、小泉美恵さんから色々と教わりました。

釉薬に亜鉛を入れ焼成すると、奇跡的に花が咲いたような結晶が誕生します。


素晴らしい作品です(^_-)-☆

小泉重助さん、陽助ご夫妻の格別のご好意で、至福の時を過ごさせて頂きました。
実りの多い会合で誠に有難うございました。