喜左衛門ブログ:President Blog

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2020年5月7日 (木)

アフター・コロナに向けて

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コロナ感染は昨年12月に中国で流行りだし、1月23日に習近平主席によって武漢の封鎖が宣言され、2か月半の間、中国はロックダウンし4月8日に解除されました。


(日本経済新聞より)

日本は、4月8日に7都府県に緊急事態宣言が発布され、さらに全国への緊急事態宣言が出されました。しかし、感染は一向に収まらずに、5月4日に宣言の延長が発表され5月末までの自粛が要請され、当社も時短と交代休業によりシフト勤務となりました。

 

ツカキの創業152年間の歴史の中で、業績に大きな影響のあった4つの分野の出来事は・・・・
●戦争による体制の転換  明治維新(1868)と第2次大戦による崩壊と戦後社会

●大震災による崩壊  関東大震災(1923)、阪神大震災と東日本大震災

●経済恐慌  世界恐慌(1929)、リーマンショック(2008)

●パンデミック  スペイン風邪(1918)、コロナ新型肺炎(2020)

 

2か月先行して平常になった中国の現状をみてみましょう。(中国は、感染者8万人 死亡5千人)

・・ローソンの竹増社長談・・

(日本経済新聞より)

「約2か月半における封鎖で、中国では巣ごもり生活が定着し、1か月たってもその生活習慣が続いている。武漢のローソン(400店舗)の売上はまだ前年の7掛台、外食は控え持ち帰りが大半、上海の店舗(1500店)も9掛台、みな恐る恐るの行動だ。
日本国内のローソンは郊外店では生鮮食品が10%増だがビジネス街は90%減の店もある。テレワークとオンライン授業、WEB通販で、デジタル化に拍車がかかった。」

 

きもの業界では、10数年まえ最大の危機がありました。
2006年の「たけうちショック」とつづいて08年の「リーマンショック」です。
「たけうちショック」は、きものを高齢者へ集中販売し、強引な取り囲み販売法、過度な重ね売りによりローン販売が出来なくなり、きもの市場は崩壊寸前まで追い詰られました。
「リーマンショック」は、アメリカの不動産を移民者などへ無理なローン販売により不動産バブルが起き、金融機関の信用崩壊が起こり経済の大恐慌が起こりました。

(日本経済新聞より)

これにより、当社はたけうち倒産、ニッセンの組織販売部門が廃止、呉服大手小売店の売り上げが急低下などにより、3年間でツカキグループの年商は急落し、四重苦・・・売上収縮で営業が不採算構造に陥り、多額の貸倒れ金の処理、在庫の過大化、株の急落でにより大きな含み損が発生しました。

 

当時の当時の緊急施策は・・・
①不採算部門から撤退と子会社の統合
②組織の再編成(販売部門の合併とスリム化)と役員の新布陣
③古在庫一括処分
④新規得意先の開拓
⑤財務の含み損の手術と、急落した不動産に対して腹をすえて積極購入
  
社員一丸の努力により、業績は徐々に回復し健全な体制に変わっていきました。

 

コロナ・ショックは、不採算な部門、高齢化・老朽化分野の衰退を加速し息の根を止めます。
巣ごもりの習慣はしばらく続き、テレワークやオンライン授業で「1億総デジタル化」が進み、世の中が一変します。

我々の課題は・・・
①不採算な部門、やり方、組織を一変して経費面をスリム化する。
②伸びる新市場に目を向けて、得意先構造を変化する。
③WEBとグローバル化へ全力投球する。

(ツカキ㈱ 営業一部の営業マン)

6月から市場は開放されます。 今から、お得先様(専門店様)へ新しいやり方(ZOOM、スカイプ、テレ)でアタックし、ヒットする新企画を提案して、新しいムーブメント(躍動する動き)を作りましょう。