喜左衛門ブログ:President Blog

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2020年10月16日 (金)

北海道ツアー、いよいよ佳境です。蝦夷地の近江商人(その2、江差・函館編)

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今週の日曜日、NPO三方よし研修所のツアー2日目、
小樽からバスで2時間、あこがれのウポポイを訪問しました。
場所は白老、つまり、室蘭と苫小牧の中間地にあります。
ウポポイ~民族共生象徴空間~、国立アイヌ民族博物館があります。

ウポポイとはアイヌ語で、「(おおぜい)で歌うこと」を意味します。
アイヌとは人間を意味し、カムイ(神)に対する言葉です。
この空間(エリア)では、第一言語はアイヌ語です。

ポロト湖です。(ポロとは大きいの意)

アイヌは、独自の言語・文化・歴史を有する先住民族です。
かつて、北海道、樺太、千島列島、東北地方北部に住んでおり、狩猟、漁業、採集、農耕と交易を営め、コタンと呼ばれる集落で、チセ(家屋)で暮らしていました。

◆アイヌの暮らしの語り。(ポロト湖のほとりで・・・)

森羅万象、すべての自然にカムイ(神)は宿り、感謝と祈りをささげて生活をしていました。
◆アイヌの歌。静かで自然とありのままに、心にしみいる唄でした・・・

◆アイヌの楽器・・・ムックリ(口琴)

我々の旋律とは異世界で、風やせせらぎの音がして、不思議な旋律に感情が乗り移ります。
◆コタンのチセ(家屋)です。

チセの中でアイヌの暮らしぶりの語りがありました。

左の窓はカムイの入り口で神聖であり、その右はカムイをもてなす道具が飾っています。

◆エリアの中心に巨大な国立アイヌ博物館があります。

アイヌの民族衣装


ウポポイは実に深い学びがありました。
近江商人vs和人、和人vsアイヌ、これは、立場によって見方が変わり、歴史によって正義のありようが変化します。
日本文化にアイヌ文化が毅然と存在することを強く自覚しました。

ススキ野がひろがり、すっかり秋の気配です。

ウポポイからバスで3時間で江差です。
「江差追分」で有名な追分会館にきました。
この北前船に乗って、近江商人はやってきました。

江差の山車で、江差町(人口7500人)に13基もあり、手入れが行き届きピカピカです。

京都の祇園祭や大津祭に登場する、鉾や山とよく似ています。

いよいよ舞台で、江差追分の名人の民謡です。


カモメのなくねに、ふと目をさまし~♬
大拍手でした!!
お馴染みソーラン節。手拍子が広がります(^^♪

ヤーレンソーランソーランソーラン~♬
ここで照井誉之介町長からの挨拶
若干、36歳の若いハツラツとした町長でありました。
記念撮影

左から、岩根専務理事、照井誉之介町長、田中恵里子委員長

とっても幸せなひとときでした。

◆旧・中村家住宅を訪問

東近江市の元市長の中村功一さんの家系の方だそうです。
近江商人で、ニシン漁をしていました。
漁具や舟タンス、近江タンスやお帳場の結界や懐かしいそろばんがありました。

旧横山家住宅。舟屋住宅の構造になっています。

姥神神宮(うばがみじんぐう)、江差の氏神さんで大漁を祈願しました。

西本願寺の江差別院に行きました。

松前藩は、浄土真宗は一派しか認めず、東本願寺派が公認され、それ以外(西本願寺派など)は弾圧されました。
近江(日野町)から来た輪番(別院住職)さんに、悲惨な宗教弾圧の話をお伺いしました。
江差で有名な「五勝手屋本舗」さんの小笠原会長さんに非常にお世話になり、大感謝であります。<(_ _)>

『ホテル・ニューえさし』で夕食会
天皇陛下がお泊りになった田舎のホテルであります。
北野副理事長の慰労のご挨拶

左から、岩根さん、北野さん、中澤さん

藍水さん、田中さん、平田さん

田中望さん、片桐さん、片桐倫子さん

田中さん、上原先生

最終日は函館です。

名物ジンギスカン(^^♪

函館の赤レンガ倉庫群

は~るばる来たぜ函館へ♬、北島三郎の歌が聞こえてきそうです。

後記
あっという間の北海道研修ツアーでした。
地元の方々に大歓迎を受け、感謝、感謝の旅でした。
実は、NPO三方よし研究所の研修ツアーは・・・・
海外編では、戦国時代、越南(ベトナム)に進出した近江商人の旧跡訪問、寧波商人(中国)、台湾商人を訪問して現地交流(前後に彼らも訪日して交流)などをしました。
国内編では、北関東(大間々、桐生)の近江商人、北前船の船主屋敷(福井)などの訪問など、アクティブに実施しました。
滋賀県内は、伊藤忠兵衛屋敷、西川甚五郎屋敷など、皆様のご協力を得て現地で勉強会を行いました。
「楽しく役に立つ講座」、「皆で手作りで協力しあう」のが特徴のNPO三方よし研究所です。
興味ある方は、是非、ご一報ください。
ありがとうございます。