喜左衛門ブログ:President Blog

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2020年11月30日 (月)

紅葉のピークですね!(^^)!

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京都と丹後(京都府の日本海側)を結ぶ古い街道は、鷹ヶ峰を通って北へ向かっていました。
江戸時代初期の芸術家(書家、陶芸家、蒔絵師)であり琳派の創始者といわれる本阿弥光悦(Ⅰ558-1637年)は、徳川家康より鷹ヶ峰に土地を拝領し、ここに芸術村(通称、光悦村)を築きました。

◆この地に西陣織のメーカーである㈱しょうざんは、北山杉の名園を作りました。
ライトアップをお楽しみください。

北山杉とは・・・京都府の木に認定されている京都特産の杉です。
1本の台杉といわれる親木から数本の垂木が伸びてきます。
しょうざん庭園の3000本の北山杉は、すべて北山から移植された台杉で、台杉は産まれてから350~500年が経過しています。


「しょうざん」は3万5千坪の広大な敷地で、アマン京都の道路を隔てて向かいにあります。
しょうざんの成功に感化を受けた浅野織屋の夢の跡である宏大な庭園をベースに、「アマン京都」は建設されています。
「しょうざん」(松山)の創業者は松山政雄氏で、西陣の糸屋の三男に生まれの戦後の立志伝中の人物で、しょうざんのウール着物を大ヒットさせ大儲けをして、鷹ケ峰に庭や伝統工芸の粋を集めた屋敷を作りました。
西陣の美意識と富は壮大な夢を喚起し、すごい文化を生み出しますね。

しょうざん庭の石庭が見えます。

酒樽のお茶の庵です。

池に紅葉が逆さに映っています。

趣向のあるお茶室があちこちにありますね。


松山政雄氏の壮大なロマンと、後継者の松山靖史氏の事業転換の手腕に感嘆させられます。

◆ここは「山崎の合戦」(1582年、明智光秀vs豊臣秀吉の天下分け目の戦い)があった天王山です。
この軌跡の後に「アサヒビール大山崎山荘美術館」があり、周辺は京都府の公園になっています。

丘に見えているのは、加賀正太郎氏が建設(昭和初期)した大山崎山荘(現・アサヒビール美術館)です。

モネの睡蓮のような池があります。

バリー・フラナガンのウサギ像です。

イチョウの黄色いじゅうたんです。

◆大山崎山荘のお隣にある加賀正太郎氏が建てた「生々居」(昭和初期に建設)です。

近年、加賀家から小生がこの山荘をお引き受けしました。
中は、アンティークなステンドグラスがあり、実になつかしい光景です。

クリスマスツリーを我々夫婦と息子と孫娘の4名で飾り付けをしました。

庭は紅葉です!(^^)!

 

後記
戦国時代の生き残りである「美の本阿弥光悦」の鷹ケ峰、第2次世界大戦後からの「闇からの成功者の松山政雄」のしょうざん庭園、明治・大正・昭和を駆け抜けた「希代の起業家の加賀正太郎」の大山崎山荘と生々居、一代の英雄は素晴らしい文化遺産を残しています。
とってもぜいたくな楽しみでありました(^_-)-☆