喜左衛門ブログ:President Blog

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2021年4月9日 (金)

大阪の美術館は面白い!!

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先週の日曜日、大阪の得意先の展示会に出かけました。

桜ノ宮の大川のサクラです。

すぐ近くが大阪で有名な“造幣局の通り抜け”で有名な桜の名所です。

例年5月に、この大川で母校のボート祭が開催され、毎年、参加しています!(^^)!

しかし、昨年、今年と2年連続、コロナで開催中止です”(-“”-)”

 

大川にそびえる「帝国ホテル大阪」です。

このホテルで得意先の逸品の展示会がありました。

ホテルのロビーから大川のサクラが見事です。

得意先を2件訪問して、日曜日の午後、招待状を頂いている美術館を散策しました。

 

◆なんばの山王美術館では「ルノワール展」が開催されています。

比較的新しい私設美術館でルノワールを収蔵しているって稀有なことです。

場所は、なんばのホテルモントレ・グラスミアの最上階にあります。

ホテル・モントレさんは、永年、ウエディングドレスで弊社のマリエクラッセ㈱が大変お世話になっています。

モントレとは“山の王”の意味で、ホテルオーナーの木下さんは、ホテルに付属する施設として山王美術館を設立されました。(来秋には大阪城近くに美術館を新築予定)

この美術館は、ルノワールが若いときから印象派にめざめ、さらにイタリア旅行で知り合ったラファエロの影響で新古典派になっていく過程をコレクションされています。

ルノワールの妻との出会い、リウマチで苦しむ彼の人生、その時々の作品を人生の流転ともに展示してあり、実に興味深い企画展でありコレクションの在り方でした。

モントレのオーナーさんの木下政雄氏(1910-故人)は、1936年に大阪で丸糸呉服店として創業し、アコム(消費者金融)を創立し、ホテル・モントレへと発展していきます。

立志伝の人ですね(^o^)丿

 

◆なんばのすぐ近くの心斎橋にある大阪浮世絵美術館から、招待状を頂き訪問しました。

「巨匠に愛された北斎、広重」というユニークな浮世絵展です。

・・・ゴッホやモネに衝撃を与えた浮世絵を読み解く・・・という企画です。

19世紀、モネやルノワールなど若い画家が、ルネッサンス以降の新しい時代を切り開こうと苦悶したころ、浮世絵と衝撃的な出会いをしました。

浮世絵の「近景と遠景を極端で大胆な構図で描く」、さらに「背景・線など省略した美しさ」、これまでの「ヨーロッパの見たまま描く写実性」を重要視した姿勢とは全く異なる芸術に大きなインパクトを与えました。

ゴッホ、ゴーギャン、ドガなど、影響を受けた浮世絵は・・・

広重の「亀戸の梅屋敷」

国芳の「淡路・鯛」

北斎の「富岳三十六景、尾州」

実に楽しい浮世絵展でありました。

同じタイミングで山王美術館のルノワールの人生と作品の流転、印象派の画家に衝撃を与えた浮世展は、実にグッドタイミングでした。

ありがとうございました。