喜左衛門ブログ:President Blog

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2021年6月14日 (月)

八幡商業高校へ・・・NPO三方よし研究所の出前コメンター

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今週の日曜日、滋賀県立八幡商業高校(通称;八商)へNPOメンバー5名と一緒に出掛けました。
八商は、135年前に近江商人の伝統と栄光を受け継ぎ設立されました。
当時、英語教師のヴォーリスが活躍しました。
八商は、近江商人の士官学校と称される位、優秀な実業家を輩出しました。
卒業生は、伊藤忠兵衛(2代目、伊藤忠商事)、塚本幸一(ワコール)など典型的な近江商人が沢山います。
八商の堂々たる校舎、建築1937年、設計ヴォーリズ、国登録文化財


八商の魂は、「天八」(天下の八幡商業の意)と言われ、その名は天下にとどろいています。

八商の生徒は近江商人の原点を実習しようと、8年前に「近江商人再生プロジェクト」がスタートし、当時、東日本大震災の間もない被災地を尋ね、近江の物産や現地の物産を1週間、行商し様々な実習体験をしました。

我々、NPO三方よし研究所はこのプロジェクトを全面的に協力し、事前研修会、事後報告会に参加して色々なアドバイスや叱咤激励をしてきました。

◆冒頭、NPOの中嶋理事が、近江商人の講義を半時間しました。

・世界の100年以上の老舗は8万社あり、日本は3万3千社(世界シェア41%)もあり日本は老舗企業大国です。

・近江商人系の日本企業

・熱弁をふるう中嶋理事

・近江商人は、八幡商人、日野商人、湖東商人(五個荘商人など)、高島商人があります。

・先義後利・・・商人の利益はあとからついてくる

中嶋理事の熱い講義は、近江商人の先人の生き方、生徒がこれから行商実践をする意義など、素晴らしい内容でした。

◆いよいよ本番、八商の12名の生徒さんによるプレゼンテーションです。

夏休みを使っての商業実習に志願した生徒さんだけあって、芯がしっかりしています。
研修コースは近江八幡→多治見(販売実習)→泊まる→浜松(販売実習)→泊まる→富士宮(販売実習)泊まる→近江八幡(会計処理)

コロナ前は1週間の研修ツアーでしたが、今年はコロナ禍で3泊4日に短縮です。

近江八幡の名産品…左から赤こんにゃく、さくら漬け、丁稚ようかん

4つの班からプレゼンテーションが済み、班別の半時間のディスカッション。
NPOメンバーは一人づつ各班のアドバイザーとして参加

◆最後にNPOメンバーよりコメント、アドバイスを発表しました。

小生もNPO理事長として一言申し上げました。
・・・・皆さんは、近江商人として「三方よし」を是非、実践してください。
「売り手よし」とは、売り手の採算を合わす、他人に依存せず自立をする、皆の風潮に流されずに自分で正しいこと思ったことを実行する。
「買い手よし」とは、今、お客様が大喜びするような励み、あとあとお客様が買ってよかったと思って頂ける商売をする。
「世間よし」とは、お世話になった人にご恩返しをして社会貢献をしましょう。
勤勉・質素・倹約で商売繁盛(つまり競争に勝つ)したら、商売で頑張った分をしっかり地域貢献をしてご恩に報いましょう。

校長室でNPO三方よし研究所のメンバーと記念撮影
左から、中嶋理事、北野副理事長、小生、神崎校長、平田理事、片桐理事

校長先生のお見送りを受け、我々5名は八商をあとにしました。
いつまでも校門に立っておられる校長先生のお姿を見て、八商の姿勢を感じました。

後記
高校生の真摯な近江商人への息吹を感じて、我々は実にいい勉強をさせて頂きました。
八商の卒業生は「天八」(天下の八商)の気概をもって前向きな人生をおくられ、三方よしを実践しておられます。
八商の生徒さん、先生方の意気込みに我々も多くを学んだひとときでした。
ありがとうございました。


我が家の裏庭のアジサイです(^^♪


父の日にゴディバのチョコレートを子供から頂きました(^o^)