喜左衛門ブログ:President Blog

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2021年11月1日 (月)

一條和生先生の素晴らしい講演会(ウェビナー)でした!(^^)!

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私の恩師、一條和夫先生(1958年生まれ)はIFI学長、一橋大学大学院教授、IMD教授で、世界屈指の経営学者です。
20年前から、私はIFI(ファッション人材育成機構)のセミナーへ通っています。
今日はコロナ禍の中で待望のライブWEB講演会があり、弊社内の視聴覚室で小生ら4名で視聴しました。
テーマは、「変革できる企業がエクセレント・カンパニー」

◆大変革の時代

まず、一條先生のメッセージは「ダボス会議(スイスで行われる世界経済フォーラム)のように、人的ネットワークを持ち世界の要人のアジェンダ(プラン、課題)と接する機会を有し定点観測することが重要。閉じこもって孤立すると世界とズレができる。」でした。
毎年7月にIFI(ファッション人材育成機構)で一條先生の夏季セミナーがあります。
これには、アパレル、専門店(婦人服、きものなど)、百貨店、テキスタイルメーカーの首脳陣が参加され私も20年間通っており、これは小生にとっての「ダボス会議」なのです。

CASE・・・C:つながる、A:自動化、S:シェアリング、E:電動化された自動車の時代

カーボンニュートラルがくる・・トヨタ豊田章夫社長は2035年ガソリン車をやめると宣言

これは最も大きな世界の潮流(課題)であります。

◆日本の「国際性の欠如とAgility(敏捷)に乏しい」ことが大問題
未開のウイルス大陸であるアフリカを後背地にもつ欧米は、いつも新型感染症に備えています。
同時にロシアや中国からサイバーテロ攻撃にさらされている欧米は、俊敏に対応している。
日本は国内の動きばかりに同調し、世界と共に変わろう(変革。対応)しないのは大問題。

◆ダボス会議(世界経済フォーラム)でクラウス・シュワブ(創始者)はステークホルダー新本主義を定義

株主資本主義から訣別して、ステークホルダー資本主義(消費者、従業員、株主、地域社会、取引先など)のバランスのいい利害関係にたった企業方針を目指すべきと主張。
近江商人の「売り手、買い手、世間よし」の「三方よし」精神は非常にマッチングしますね。

◆「共通善」をめざすビジネスリーダーは未来構想(デザイン)に社会が共感する
IMD(スイスローザンヌにある欧州のナンバーワンのビジネススクール、一條IMD教授)は色々なデザインスクールと提携しています。

イーロン・マスク(テスラのCEO)の夢
「世界を電気自動車にする」

夢「火星へ移住する」

スペースX(宇宙へのロケット会社)を作り、宇宙飛行のロケットを打ち上げる

イーロン・マスクの無謀とも思える夢はなぜ具現できるのか?


私は、昔、イーロン・マスクの破天荒な言動、無謀な投資計画、ロケット会社への参入・・・非常に反感を覚えましたが、彼の人間的成長、彼の未来構想の正しさを認識しテスラの株式を買うようになり、純利益を共にしております!(^^)!

◆新型コロナの教訓・・・綿密な計画を作っても大変化の前には無意味

東日本大震災の折、刻々と変わる悲劇的な状況への対応、また今日の生活再建がかかった復興計画・・・どれも分析・計画に時間を費やし、合意の取り付けに膨大な時間をかけ、前時代的な復興計画は多くの住民から支持されない残念な結果となりました。

民間の方が住宅復興に賃貸マンションという形で即応していきました。
弊社も震災後からすぐに仙台での賃貸マンションの供給を開始し、今、7棟目になり繁盛しています。

◆リーダーシップの本質は・・・
語りかけて共感を得る・・・シンパシー(共感)からエンパシー(一体化する)へ

素晴らしい講演会でした。
多くの視聴者とチャットによる一條和生先生と会話です。
小生も、「わが社が世界と伍して、国際性とAgility(敏捷)を身に着けるためには?」
・・・などいっぱい質問をしました。
講義の最後の質疑応答の半時間はWEBとはいえ熱気のあるものでした。
非常に有意義な勉強会でした。
次は、東京にてIFIセミナーのメンバーと再会を楽しみにしています。
一條和生先生、ありがとうございました。