2023年2月22日 (水)
平安時代の技法「墨流し染め工房」の見学とSDGs勉強会
先週の土曜日、NPO三方よし研究所の16名の仲間で、京都市の西北にある鳴滝クリエイティブセンターを訪問しました。
◆ 昭和レトロなタイル張りの京友禅の工場です。
きものの染工程ですが友禅染めの板張り(40センチ×14メーター)の代わりに同じ長さの水槽の水面にできた模様が、白生地(絹織物)に転写したかのように摩訶不思議に染め上がります。
余りに見事でみな息を飲み、一瞬の墨流し染めに大拍手でした。
感動の余韻を残し、2階のセミナールームへ移動です。
鳴滝クリエイティブセンターは、昭和の中期ごろ京友禅の最盛期に建設された染工場です。
その後、京友禅の衰退ともにインフラが劣化し、4年前に弊社がお引き受けし雨漏れ、給排水設備の更新、電気設備をやり替え、現在㈱京朋(ツカキグループ)に運営を委任し活気ある染工場となりました。
◆ 三方よし講座のSDGs勉強会です。
左は高橋先生(滋賀県立大学・教授:会員さん)と福井さんからレクチャーです。
熱心に聞き入るメンバー
SDGsについてディカッション
意見発表です。
塚田理事より
岩根専務理事(サンライズ出版の社長)
栗田さんから活発なご意見です。
大嶋さん(ツカキ㈱)
大いに活発に意見が飛び交ったひとときでした。
◆ さて、近くの料理屋「佐近」でランチ会です。
カンパ~イ
あなご散らし寿司。これがご馳走で大好評でした。
高橋先生
中澤副理事長(ナカザワ㈱の社長)
上機嫌の片桐ご夫妻
女性陣は楽しく♬
◆ さて、佐近さんの前は世界遺産・仁和寺の二王門(重文)です。
仁和寺は、仁和4年(888年)に宇多天皇によって創建され、法王になられてここにお住まいになり、以後、歴代住職は天皇家から迎えられ門跡寺院(御室御所)として栄えました。
御室(おむろ)地域は㈱オムロンがあり、このエリアは「皇室の家」(御室)という意味があります。
仁和寺(にんなじ)は真言宗御室派総本山です。
・旧・御室御所の御殿の入口です。
池です。
宸殿
広大な仁和寺御所庭園(国指定名勝)
仁和寺で将棋の竜王戦が行われました
仁和寺の一角に御所(天皇家の住まい)があるってすごいですね。
・「御室桜」は有名で、樹高が低く、たわわな大きな牡丹桜が咲き、市内で遅咲きの桜の人気スポットです。
五重塔(重文)です。
金堂(国宝)
本尊は阿弥陀三尊です。
見事な仁和寺を参拝して、帰途につきました。
平安時代から受け継がれた京友禅の極限の至芸「墨流し染め」を見て感動、2階のモダンなセミナールームでSDGsを白熱議論、美味しいランチ会、そして京都の西の文化拠点である「世界遺産・仁和寺」で文化の薫りにひたり至福のときでした。
田中恵理子委員長、ご苦労様でございます。
高橋先生、福井さん、ありがとうございました。