喜左衛門ブログ:President Blog

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2024年6月19日 (水)

京都・登文会の総会と見学会です(^_-)-☆

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京都府は北から「海の京都」(日本海側)、「森の京都」(綾部や亀岡)、「古都」、「お茶の京都」(南山城、宇治などの南京都方面)と文化区分をしています。
京都登文会(登録文化財所有者の会)では、南京都の会員を開拓しようという思いで貸切りバスで会員20名が研修ツアーに出かけました。
まずは、京田辺市の澤井家住宅(重要文化財)を訪問しました。

澤田家は戦国時代、近江の大名だった六角義賢の家臣でしたが、1600年に六角氏は織田信長に敗れこの地に移り住みました。
1732年に京都の門跡寺院「曇華院」の家来となり、寺領を管理する代官となりました。
澤井家住宅は、1740年に代官屋敷として建てられ,1864年には曇華院が消失したので5年間、尼門跡(皇室の内親王が院主となる)の仮御所として使用され、格式の高い「黒塗りの高麗門」が残っています。
正面玄関。辻行灯(あんどん)は代官所の名残り

澤井家の三男さんの説明

台所の天井が高くて木組みが壮大です。

玄関の式台が立派で平素は覆いをしています。

玄関の壁はベンガラ色で、軒天井は胡粉(白い粉の塗料)が塗ってあり式台が明るく見えます


襖絵(ふすまえ)は山水図、(絵師は四条派の佐久間)


左甚五郎作と言われる欄間の鯉

床の間の天神さん

玄関から直接に上座の間にお通しする長い廊下

澤井さんと一緒に

お台所の守り神・・黒須さま

台所にて澤井さんと質疑応答

色々な質問、屋敷の構造、修理について、使い方など大いに盛り上がりました。

バスにて和束町へ移動
茶畑が広がります。

和束荘で京都・登文会の総会を行いました。
会長(小生)挨拶があり、総会が始まりました。
来賓に全国登文会の寺西理事長、青山事務局長、三重登文会から横田ご夫妻です。
総会は色々な議論があり、充実した内容でした。

総会後に交流昼食会が始まりました。

和気あいあいの懇親となりました。

和束町の石寺の茶畑の見学


素晴らしい景観でした。

京都南山城の当尾の里、浄瑠璃寺(九体寺)さん
京都と奈良県の境目の木津川市です。


奈良の真言律宗の寺院で本尊の九体阿弥陀仏、本堂、三重塔、四天王立像はすべて国宝です。
阿弥陀堂をながめる

ご住職のご説明

東の此岸の三重塔(国宝)

池の西を指してご住職の熱弁

西の彼岸の阿弥陀堂(国宝)

東の現世の三重塔から、西の浄土の阿弥陀堂(九体の阿弥陀様)へ太陽が移る


この度のツアー企画は山口俊弘さん(桂の苔香居)が幹事さんで、バスの添乗はなんと脇博一さん(京阪バスの会長さん)。 脇さんは南京都の観光の第一人者で実にマメで行動的でガイドも実に上手で、各訪問先で我々はVIP待遇で素晴らしい勉強になりました。
とっても贅沢なめぐまれたバスツアーとなりました。
大変なお世話を誠にありがとうございました。