喜左衛門ブログ:President Blog

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2024年6月26日 (水)

ハワイから客人、京都をご案内(^^♪

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ハワイからダニー夫妻が京都にやってきました。
彼らはハワイで人気者で大変な人望家です。

初めて「西陣織あさぎ美術館」にご来館して頂きました。

「西陣織」の精緻さ・日本人の特質が生きる美意識と几帳面な物作り、源氏物語絵巻(国宝)を西陣織で織り上げました。
紫式部の文芸力、さらに平安貴族の自己表現たるお香(源氏香)の世界、これらを帯に表現、非常にエレガントで繊細な日本の美意識を堪能して頂きました。

次は鎌倉時代の禅寺(臨済宗)の東福寺(1236年創建)をご案内しました。

東福寺は三門など沢山の国宝や重文がある有名寺院ですが、不思議な静けさで貴重な観光スポットです。
東福寺は東山の山麓にあり、寺領は渓谷や山があり実に広大です。
壮大なネーミング「通天橋」、谷をまたいで祖師堂へつながります。

北の小高い祖師堂へご案内しました。

祖師の円爾(えんに、1202-1280)は静岡県の生まれで、中国の宋にわたって修業をし寧波から出港して帰国の途につきました。
大変苦労して福岡へ到着し、博多に承天寺を創建、博多祇園山笠祭を起こしました。
京都に東福寺を創建し、奈良の東大寺の再興にも尽力しました。
まさに行動と人望の人でありました。
円爾が眠る祖師堂は、円爾がここにたたずんでいるような雰囲気があります。

東福寺の方丈のお庭を拝観しました。
まずは北斗七星の石庭です。

東福寺の方丈庭園や主要な庭は重森三玲(1896-1975、岡山出身、京都)が作庭しました。
重森三玲は古典を愛し、「究極のモダン」を追求した昭和を代表する庭園家です。
方丈の南庭


天皇を迎える唐門があり堂々たる石庭です。
ダニーの小話・・・
日本人が神妙な顔をして石庭にたたずみ唐門あたりを見つめていると、横に座っていたアメリカ人は「いつになったらゲートが開きショーが始まるんだ?」と聞きました。
日本人は静を楽しみじっとしているのに、国民性の違いですね・・・

陽気なアメリカ人の小話に大笑いでした(^^♪

北庭の市松格子(チェック柄)です。

重森三玲の世界を堪能しました。
東福寺の堂塔伽藍の壮大なフォルムを後にしました。

次は京都大学の時計台の近くの重森三玲旧宅へ行きました。
ここには重森三玲の自邸の庭があり三玲の人柄、息づかい、趣味性を実感できる空間です。

重森三玲庭園美術館の重森三明館長の話を伺いました。
邸内の主屋(招喜庵)でお抹茶のおもてなし。
さっそくダニーさんがお抹茶体験をしたいとのことで、家内が指南をしました。

シャバシャバ♬とリズミカルにお茶碗の中で茶筌(ちゃせん)を回すと泡立ってきました。
実に美味しい一服ができ、末富の季節の生菓子を頂きました(^^♪

招喜庵(小生の別邸)でくつろぎながら日本文化談義になり実に楽しいひとときでした。
また来てくださいね(^^)/
日米の素敵な交流になりました。
ありがとうございます。