2025年2月26日 (水)
日中韓の経営風土について~事業承継学会~
先週は、ニューヨーク出張でブログ掲載が少し停滞しました・・・
さて、先々週、同志社大学の寒梅館で事業承継学会が開かれました。
八木教授(経済学部)の冒頭の挨拶
この学会は昔、末永國紀名誉教授が活躍され林廣茂先生がその跡を受けて、今は八木先生がリードしておられます。
今回は日・中・韓国の経営風土について、講演会とパネルディスカッションです。
◆小生の出番は、日本的経営の源流・・・「近江商人の三方よし経営」ついてです。
先ずは近江商人の源流の紹介です。
八幡商人について
日野商人について
湖東商人(五個荘商人など)について
話の展開上、中国の商帮(地域出身の商人集団のこと)について
韓国の両班(やんばん、李王朝時代の階級制度)が、韓国の経営風土にもたらす影響を語りました。
近江商人の企業の永続策、後継者教育について語りました。
とても、熱心に聴いて頂けました。感謝!!
◆中国経営について、竇少杰(トウ)先生の講演です。
「華為技術(ファーウェイ)と方太集団の企業文化の比較」が語られました。
① ファーウェイ(従業員20万人、電子製品)の企業哲学
経営哲学
ファーウエイの企業哲学と文化
「灰色」(理想じゃない現実だ!)の考え方、「奮闘精神」(めちゃくちゃ頑張る)、「狼文化」(弱肉強食)
日本の高度成長のときの発展企業を思い出しました。
② 方太集団(寧波のキッチン器具メーカー、従業員2万人)の企業文化
儒教の仁義礼智信です。
小生はとても共感をもって聞きました。
◆韓国の経営風土は、在日韓国人である金真須美先生が語りました。
父君の在日韓国人としての苦労話と成功談
金先生の話はとても情熱的でした。
◆パネルディスカッション(中国はトウ先生、韓国は金先生、日本は小生)が行われました。
聴衆は同志社大学の経済学部の先生、学生さん、学会のメンバーなど20名位の参加でした。
パネルディスカッションは熱がこもり日中韓の違いについて議論がされました。
最後のコメントを発表される林廣茂先生(名誉教授)
同志社大学の寒梅館
とても学びのおおいひとときでした。
ありがとうございました。