喜左衛門ブログ:President Blog

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2025年9月1日 (月)

「志村ふくみ展」、大好評(^^)/

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志村ふくみ先生は草木染の紬織物の作家で人間国宝(百歳、ご健在)
あべのハルカス近鉄本店で「志村ふくみ展」を催しました。

志村ふくみ先生の孫である志村昌司さん(社長)の講演会は大盛況でした。

志村ふくみ先生は1924年に近江八幡市で生まれ、31歳で民芸運動の柳宗悦に共感し、母の影響で織物を始めました。農家の手仕事であった紬の織物を芸術に高め、66歳で人間国宝になりました。
実に丹念で独創的な作品は創造性にあふれ、また草木染の紬にまつわる文筆活動はその優しい文体が人気を呼び、59歳で大佛次郎賞を受賞されました。

紬織物の作品は絹糸をつなぎ合わして織り、グラデュエ―ション(織物の段ボカシ)のある絵羽柄のきものや帯を創作しました。
糸は草木染で藍染め(青)に苅安(黄)が入ると緑となり、その優しい色あいは独特で「志村ふくみの世界」を織り成しました。

志村昌司さんは、祖母・志村ふくみ、母・洋子の2代にわたる織物作家の人生を語り、聴衆を魅了しました。

星の祭(2023年、紬織、藍、苅安)

作品の名前も制作意図がよく伝わり魅了します。
しかし98歳の作品、素晴らしいですねぇ・・・

この作品展には多くの来場者が途切れず酷暑の中、着物姿の方が大いにはさすがでありました。
素晴らしい展覧会、誠にありがとうございます。