

2025年11月17日 (月)
「蔦屋重三郎版の浮世絵」講演会は大盛況(^^)/
先週末に西陣織あさぎ美術館の主催の講演会(無料招待)を開催しました。
講師は浮世絵の権威、浅野秀剛先生(大和文華館・あべのハルカス美術館館長)です
冒頭、西陣織あさぎ美術館の館長(小生)の挨拶

さっそく講演会の始まりです。
浅野秀剛先生です。

百名余りの聴衆は美術館のご常連、NHK大河ドラマ「べらぼう」ファンも多いです。


さて「べらぼう」こと蔦屋重三郎(1750‐97年,47歳没)の浮世絵の講演です。
そもそも江戸時代の出版業界とは・・・・書物には版権がありました。
版権とは版木を所有している権利のことで、重版と類版をとめることができます。
・重版とはその刊行物と同一内容のもので海賊版を禁止することができます。
・類版とはその刊行物に類似したものを止めることができます。
一方で作者の著作権は存在しませんでした。
これを知っているとNHK大河ドラマ「べらぼう」の蔦重(蔦屋重三郎のこと)と歌ちゃん(歌麿)、蔦重の商売敵である鱗形屋、西村屋との関係性が判りますね。


浅野先生の話はほっこりして非常に親しみやすい口調です。
すこし蔦重さん、ヒットしだしました。


歌麿が登場です(^_-)-☆


浅野先生は興に乗って歌麿の遍歴を話します。



東洲斎写楽が登場です。


写楽は幻のように現れ、スゥーと消えます。

士農工商の身分制の中で、写楽は徳島藩の武士でした。
当時の役者や遊女は、この身分制の枠外の最下層の扱いでした。
武士が彼らを題材にした絵をかいておカネを売ることは禁制でした。
そこで蔦重は写楽に短期間で大量の浮世絵を書かせ、すぐに姿を消しました。

栄松斎長喜の登場


盛り上がる浅野先生


講演後、会場から質問が沢山あり浅野先生とのやりとりは非常に面白いものでした。
館長の御礼の挨拶

講演後、浅野先生と恒例の慰労会をしました。
館長の特権で先生とお食事とお酒を共にさせて頂くのです。
先生もお酒がお好きなようで、大いに盛り上がりました(^^)/
誠にありがとうございました。