

2026年4月17日 (金)
伝統工芸近畿展は素晴らしかった(^^♪
土曜日に高島屋京都店で「第55回、伝統工芸近畿展」を見てきました。
人間国宝5名を含む187点の力作でした。
その中で私のお気に入り7点を紹介します。(カタログより)
伝統工芸は昔ながらの確かな技術と鍛えられた意匠眼で造詣されています。
匠の技と美意識の至芸が伝統工芸品ですね。
◆まずは、最高賞をとった陶芸作品です。
染付彫鉢「からたち」本多亜弥さん

山田耕作の「カラたちの花」(4~5月に咲く)の曲が浮かんできそうな大作です。
春に花が咲き、秋には小さなミカンのような実がなります・・・・
◆黒泥象嵌金彩器{あうかの宙:豊住和廣さん

どっしりとして味わいのある金彩の器です。
象嵌は飛鳥時代に伝わった技法で、金属や木、陶磁器の表面に溝を掘り、そこに異なる素材を嵌(は)め込んで模様を出す工芸技法です。
◆張抜盛器「彼方より」遠藤公誉さん

針抜きとは木型や粘土の型も和紙を糊で何重にも貼り重ねて、乾燥後に中を抜き取って作る軽量で頑丈な造形手法です。
実に新鮮で存在感のある作品です。
◆千集編み透かし花かご{希望}上谷亜希子さん

千本の竹が集まって編むので千集編みと言われました。
さらに透かしの入った高等技術の花かごでした。
茶道では千利休らが風呂(夏)の時期に涼しげな趣を添える花器として愛されています。
◆木芯桐塑木目込み「童」山田光子さん

木芯桐塑(もくしんとうそ)は、木の芯に桐の粉(おがくず)と糊を練り合わせた「桐塑」を塗り重ねて成型する日本人形の伝統的な制作技法で、やわらかい表情が出せます。木目込みは、桐塑の上に切り込みを入れて金襴などの布地をへらで押し込んで(木目込んで)衣裳を着せえるやり方です。
実に素朴で優雅な童が出来上がりました。
◆タモ拭き漆飾、村田樹彦さん

木工芸の傑作で新人賞。タモは北海道の褐色のまっすぐな樹で硬い木材です。
現代家具などに人気で若々しさが出る素材ですね。
拭き漆で木目を活かしながら味わい深い作品です。
◆截金短冊箱「銀流晶光」中村華乃さん

截金(きりがね)とは、飛鳥時代の仏教伝来ともに伝わりました。
純金箔やプラチナ箔を数枚焼き重ねて合わして厚みを出し、竹刀で細い線状に切り、専用の筆で漆で接着して貼り付ける技法です。
江里佐知代さん(1945-2007)は2002年に截金で人間国宝に認定され早逝されました。娘さんの江里朋子さんの作品を頂きました。
伝統工芸は長い歴史と磨き抜かれた技法の積み上げがあります。
また用途によって流行と使い易さが追及され、日本の永年の美意識が表現されます。
実に味わい深い趣がありますね。