現在の仕事内容は?
近鉄百貨店のきものサロンできものの販売をさせていただいています。ふだんの接客販売に加え、ひと月に1回ほどのペースで行なう催事も大切な仕事です。
やはりきものは普段着とは違いますので、お店でじっと待っていてもなかなかお客さまは来てくださらない。ですから作家先生をお呼びしたり、クリニックなどさまざまな催事を行なって、足を運んでいただくようにしています。そのためのDM出しなど、事前準備やアフターフォローも大切な仕事です。
ツカキグループへの
入社を決めた理由は?
結婚したとき母がたくさんのきものを持たせてくれたのですが、自分で着ることができなくてタンスの肥やしになっていました。あるとき一念発起して、着付け教室に通い出したんです。そこからきものの魅力にハマってしまい、仕事でもきものに携われば勉強になるんじゃないかと思ったのがきっかけです。また私は主婦ですので、自宅から近くて通いやすいことも条件でした。家庭と両立しながら大好きなきものに触れているうちに、気づいたら副店長というお役目までいただいていて、自分でもびっくりしているくらいなんです(笑)。
入社して自分が成長したなと感じるポイントは?
ツカキに入社するまで、事務仕事は経験があったのですが、販売職は初めて。最初は右も左も分からなくて、お客さまから洗いのお見積もりでお預かりしたきものを、了解を取らずにそのまま洗いに出してしまったことがあったんです。やはり、そんなに費用がかかるのは困ると、お客さまに怒られて。お客さまに不快な思いをさせてしまったことをすごく反省しましたね。それから何をするにもまず最初に、「自分がお客さまの立場だったらどうだろう」と考えるようになりました。この経験から学んだことが、今の私の接客スタイルの原点になっていると思います。
どんなとき、仕事のおもしろみを実感しますか?
お客さまと顔なじみになって、だんだんコミュニケーションがとれてくると、この方はどんなものがお好きかが何となく分かってきます。頭のなかにお客さまの名前を付けた引き出しを作り、情報をためていくわけです。そしてたくさんの商品に目移りしていらっしゃるときに、その引き出しのなかから「こういうのはいかがですか」とお出しすると「まぁ!センスがいいわね」とお褒めいただくことがあります。自分が選んだものがお客さまのニーズにぴったり合って、喜んでいただけたらすごくうれしい。それでお買い上げまで結びついたら、またうれしさもひとしおです。
仕事を楽しむための秘訣は?
自分が「このきものステキ!」と思っている気持ちというのは、お客さまにもしっかり伝わるんです。逆に売りたいという気持ちだけが全面に出ると、お客さまは引かれてしまいます。売上げがなくては店が成り立たないので、売ることは大事だとは思うんですが、それが第一になってしまってはダメですね。
私が一番に考えているのは「目の前のお客さまに自分が何ができるか」、それに尽きるんです。自分の感動を伝えて、お客さまと共有したい。たまたまそれを気に入っていただいてご購入になったらラッキーだと。プロとしては褒められた考え方ではないかもしれませんが、そんな風に思っています。
プライベートの過ごし方は?
催事がないときは、早番だと18時過ぎ、遅番だと19時過ぎまで仕事をしています。息子がいるので、帰宅途中で買い物をして帰って、夕食をつくってというのがいつものルーティンです。最初慣れるまでは、やはり帰りも少し遅くなりますし、私がくたびれているのを見て主人も少し心配していましたが、今は好きなきものに喜んで携わっているのを見て、応援してくれていますね。そこは家族に感謝しています。
キャリアステップ
働き出した当初はパートタイマーでしたが、1年後に契約社員になりました。
2015年に副店長の役職をいただき、スタッフの教育なども任されるように。プレッシャーもありますが、それに押しつぶされないよう、「きものが好き」という気持ちを原動力にして日々がんばっています。
早番のとき
9:15
出勤・そうじ
9:45
朝礼
10:00
開店
12:00
ランチ
13:00〜
退勤まで
お客さまが来店されると接客
・商品加工出し
・検品
・納品準備
・季節に合わせて店頭ディスプレイ考案
※催事があると、残業になることが多いです。
18:15〜
19:10
退勤